@札幌からの仕事帰りの車の中

お客様へのラブレターの松永です。

先日、とあるテレビ番組を見ました。そこで感じた、疑問符についてお伝えしていきます。

というのも、マーケティング視点でいえば、決して褒められた方法ではない事例が紹介されていたからです。

なんと価格が半額以下!?

東京の某高級レストランさんが紹介されていましたが、
VIPや有名人、政治家なども利用する東京でもちょっとお高めのレストランの話です。

そして、ご多分にもれず、このコロナの影響で売上が大きく落ちていました。

そのお店が始めたのが、キッチンカーによるお弁当販売

ところが、その価格はお店で食べる同じ商品でも半額以下のものばかり

その結果、売上は一日10万円もいかず、赤字だというのです。

これって皆さん。どう思います?

確かに、このお店の名前を知ってくれる人は増えるかもしれませんが、
この価格で買う人は、安いから買う人というのが、ほとんどではないでしょうか?

仮にお店が従前のように営業できるようになったとして、
このキッチンカーに買いに来た人のうちどのぐらいのお客さんが、お店に来てくれるでしょうか?

値引きとは価値を下げることにほかなりません

なぜなら、我先に商品を奪い合うお客さんになる可能性があるからです。

 

つまり、安いから買う人達です。

 

そのお店は本当にそんなお客さんに来てほしかったのでしょうか?

わたしは、もしそうだとしたら、お店の価値を下げてしまったように感じてしまいました。

お店と同じ手間を掛け仕込んで、
むしろテイクアウトにするためにさらに工夫をしているにも関わらず、
そしてお店と変わらない美味しさにも関わらず、

 

半額なんです。

 

価格決めでやってはいけない鉄則があります

それは業界の常識で決めてしまうこと

ほかにも避けるべき値付けの仕方はありますが、ここではこの事例を説明していきます。

価格設定に関しては「郷に入っては郷に従え」は競争上の強みを生み出しません。

むしろ、平凡だと思われるだけ。

どうして、そんなに高いの!? 

と思わせ、その理由を丁寧に伝えることこそがマーケティングでやるべきこと。

安易に価格を安くするのは、「やすさを求めるお客様」だけを呼び込んでしまいます。

でも、囮(おとり)商品はOK!

お客さんを呼び込むために、囮(おとり)商品としてやすい商品を売るのは、むしろやるべきこと。

大切なのは、囮商品を買ってもらっただけで、
終わらないマーケティング戦略を用意して、
結果的に客単価をあげられるようにすることです。

もし、あなたが価格を決めるときに、業界に合わせているとしたら
いますぐ見直すのが良いかもしれません。

今のままの利益でよいのなら、変えなくてもよいのですが、
利益をもっと残したいならかけている手間に適正な価格設定とは何かを考える。

やるかやらないかはあなた次第です。

 

 

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